報告しなければ成らないことが起こりました。

本年度1月3日のブログに記載した様に「手打ちそば道場」と「晨(しん)翁(おきな)蕎麦(高橋名人より命名私に授けられた蕎麦名)」併設の店舗開設の可能性を追求し始めました。そして協力できる会員と共に数か所の候補地、開設可能な家、店舗を現地調査し、金融機関より資金融資の確約も取り付けてまいりました。

1月5日には高橋邦弘名人宅に伺い、2月2日・3日と二泊で「みやじま達磨」に伺いそれぞれにご指導ご助言を頂き着々と準備を進めてまいりました。

 

しかし、残念なことに私に前立腺癌が発見され、当初初期で小さいとのことでした。が詳しいことは申し上げませんがそれよりも2ステップ状況が好くないとの診断があり、治療に専念するに至りました。治療が長期に至ると思われますので、この計画を断念する事に成ました。

以上の理由により残念な報告をするに至りました。私にとっても協力を申し出てくれた会員にとっても真に残念で成りません。

 

しかしながら今まで行って参りました、「この地に蕎麦文化を育て、広める」努力は今後共、否今まで以上に一層努力して参りたいと思って居ります。宮崎そば打ち倶楽部延岡の会員も私の意を汲み今まで以上に努力研鑽されることを期待いたして居ります。

 

先日行われました豊後高田流そば打ち三段位認定会で、高橋邦弘審査委員長が申されていた「基本的で無駄のない動作」「麺棒の握り方、操作扱い」が重要で有る事は勿論ですが、それ以前に私は「そば打ちを理解しているか」が問題であると思っております。

 

私の弟子を含め色々な方の打ち方を拝見して居ますと、時々果たしてこの方はそば打ちを理解しているのかと疑問視する事が有ります。初段は初段なりの理解と共に常に一段上、否それ以上の理解をするように努力すること、二段は二段以上の理解と共に技法の研鑽、上段位に成れば成る程「そば打ちを理解する」事が重要と考えております。理解していれば自ずと「水回しの仕方」「こね方・姿勢」「打ち粉の目的・量・振り方」「丸出しの仕方」「四つ出しの出し方・大きさ・広げ方」「肉分けの仕方・方向」「麺棒の握り方・力を入れる方向・手の動かし方」など等それにふさわしい打ち方が出来るはずです。

 

私は常々重要なことを話しながらも楽しい雰囲気を出そうとしながら模範打ちをして居ります。が今まで我がクラブ員で誰一人として残念ながら私の重要な説明を真剣に捉えた方は居りませんでした。何故なら同じことに二度も三度も注意を受けている会員が殆どです。が難しい技術でも有りますから注意を受けることは二度三度でも良いのです。しかし器用不器用も有りますし出来る出来ない以前に、何時も努力はして居るが未だ出来無いと言うのならそれは其れで良いでしょう。ですが、自分なりに努力している形跡が全く感じられない方が居ります。努力なしには上達はあり得ません。

 

蕎麦文化を育て、広めるには「美味しい蕎麦」を打てなければ成りません。形に囚われカッコ好くそば打ちをするよりも「美味しい蕎麦」を打つことが重要なはずです。私も技術研鑽の半ば、会員一同「そば打ちを理解」し技術研鑽を積み、美味しい蕎麦を皆が打てるようにより一層努力し、楽しい愉快な仲間たちが和気あいあいこの地に蕎麦文化を育て、広めて参りましょう。

 

追伸 この際今まで調べ歩いた店舗、候補地、改装可能な家など等の写真が多数ありますがご迷惑が掛かりますので掲載いたしません。是非掲載したい家も有りました事だけ報告します。